競艇(ボートレース)界の泣き虫王子・「峰竜太(みね・りゅうた)」選手を紹介!
作成2020年4月10日

今回はどこかで聞いたことがある名前の競艇選手(ボートレーサー)、峰竜太(みね・りゅうた)選手の経歴に迫ります。
「泣き虫王子」として親しまれているその人柄とは裏腹に、近年では無類の強さを見せています。その強さを掴むまでを追います。
峰竜太(みね・りゅうた)選手 プロフィール

「峰竜太(みね・りゅうた)」という名前を聞くと「えっ?アッコにおまかせの?」と大抵の人は思うでしょう。しかし、そっちの「峰竜太」さんにも負けないほどの存在感を持つ「峰竜太」が競艇(ボートレーサー)界には存在しているのです。
- 生年月日 1985年3月30日
- デビュー 2004年11月10日
- 身長 171cm
- 体重 52kg
- 血液型 B型
- 出身地 佐賀県
- 支部 佐賀
- 登録期 95期
- 登録番号 4320
- 級別 A1級
甘いマスクの持ち主である峰竜太選手は、嬉しい時も悲しい時もすぐに泣いてしまう一面があることから「泣き虫王子」という愛称で親しまれています。
しかし、峰竜太選手はやる時はやる男です。
2018年には賞金王に輝くなど、峰竜太選手は近年ますます競艇選手(ボートレーサー)としての勢いを増し、現時点では最強とも言える実力を持つまでになっています。
かの「ゴッド姉ちゃん」、和田アキ子さんも驚くであろうほどの強さです(笑)
競艇(ボートレース)の未来は、峰竜太におまかせ!
デビュー前から極めて優秀だった
峰竜太選手は佐賀県立唐津西高等学校を卒業後、ボートレーサー養成所(やまと競艇学校)の試験に合格をし入所をしました。
峰竜太選手は養成所では極めて優秀な成績で、同期である山田哲也選手、岡村仁選手、山口裕太選手と共に「95期四天王」と呼ばれるほどでした。
そして峰竜太選手はデビューから間もない2006年には「最優秀新人選手」のタイトルも獲得するなど、好スタートを切っています。
G1での優勝を重ねる
峰竜太選手のG1での優勝したレースの一覧がこちらです。
- 2009年2月3日 芦屋 第55回九州地区選手権競争
- 2012年10月19日 住之江 第40回高松宮記念特別競走
- 2013年1月17日 浜名湖 浜名湖賞 開設59周年記念
- 2016年9月18日 芦屋 全日本王座決定戦 開設64周年記念
- 2017年6月15日 住之江 太閤賞競走 開設61周年記念
- 2017年12月11日 芦屋 全日本王座決定戦 開設65周年記念
- 2018年6月14日 下関 開設64周年記念 G1競艇王決定戦
- 2018年9月5日 多摩川 ウェイキーカップ 開設64周年記念
- 2019年1月20日 芦屋 全日本王座決定戦 開設66周年記念
- 2019年10月17日 若松 読売新聞社杯 G1全日本覇者決定戦 開設67周年記念
- 2020年3月31日 尼崎 尼崎センプルカップ 開設67周年記念
2004年11月10日のデビューから4年以上が経った2009年2月3日、芦屋競艇場で開催されたG1レースである第55回九州地区選手権競争にて優勝をしています。 そしてその後も峰竜太選手はG1での優勝を重ねていきます。
筆者からすれば非常に過酷な養成所での生活を乗り越え卒業し、競艇選手(ボートレーサー)としてデビューをしているというだけでも凄いことなのに、その上で上位クラスのG1でのレースにて優勝を何度も果たしたのであればもう十分ではないか、と思ってしまいます。
しかし、それでも峰竜太選手本人はおそらく納得が出来ていなかったことでしょう。
SGに度々出場をするも苦戦

峰竜太選手は競艇(ボートレース)最高峰のクラスである「スペシャルグレード(通称SG)」のレースにも度々出場をしています。しかし、そこではなかなか成果を出すことが出来ません。
2007年6月3日、峰竜太選手は住之江競艇場にて開催されたSGである第34回笹川賞のレースに初出場を果たしました。
当時まだデビューから3年も経っていなかった峰竜太選手は、全競艇選手の憧れのSGクラスのレースに出場をし胸が高鳴ったに違いありません。
G1での初優勝から2年以上が経った2011年5月29日、尼崎競艇場にて開催されたSGの第38回笹川賞でのレースにて、峰竜太選手は初めて優勝戦にまで上り詰めましたが、惜しくも優勝を掴むことは出来ませんでした。
そして気が付くと、その状態のまま競艇選手(ボートレーサー)としてのデビューから10年が経ち、さらに月日は流れSGレースへの初出場からも10年が経過していました。
しかし、峰竜太選手は未だにSGでの優勝を果たすことが出来ません。
10年という歳月は相当なものです。小学3年生の子どもであった人が、大学生あるいは社会人となる年齢になるほどの長さなわけですから。
それだけの期間、SGでの優勝を果たせずにいた峰竜太選手の心情を考えると、とても苦しくなってきます。
涙もろい性格である峰竜太選手は、その間何度も涙を流しました。
しかし、競艇選手(ボートレーサー)としてのデビューから実に13年近くが経過した2017年7月、決して諦めなかった峰竜太選手に、遂にその時が訪れます。
涙のSG初優勝

2017年7月17日、丸亀競艇場にて開催されたSGの海の日記念第22回オーシャンカップにて、ついに悲願のSGでの初優勝を飾ったのです。
SGへの初出場から丸10年、実に11度目の出場であるSG優勝戦にて勝ち取った優勝でした。
峰竜太選手はその時、もはやゴールをする前から泣いていました。3周目を周っている時、峰竜太選手の頭の中にはそれまでの色々な思いがよぎり、ヘルメットの奥には光るものが。そして優勝。
その直後、峰竜太選手はピットで枯れ果てんばかりの嬉し涙を流しました。
筆者が想像するに、この時の峰竜太選手は、まるで生きている世界が変わったかのような感覚を味わったに違いありません。それまでの人生の全てが報われたかのような、天にも昇るかのような気持ちであったことでしょう。
2018年に獲得した賞金の総額は2億円以上
峰竜太選手はSG優勝の翌年の2018年12月24日、住之江競艇場にて開催された第33回賞金王決定戦では2度目のSGでの優勝を果たし、自身初の賞金王に輝きました。
その2018年の、競艇選手(ボートレーサー)の賞金の獲得総額の上位10人がこちらです。
- 1位 峰竜太選手 2億292万4,000円
- 2位 毒島誠選手 1億9,277万2,500円
- 3位 白井英治 1億2,640万1,000円
- 4位 井口佳典 1億1,625万7,800円
- 5位 岡崎恭裕 8,721万7,000円
- 6位 桐生順平 8,671万959円
- 7位 中島孝平 8,656万2,000円
- 8位 守田俊介 8,625万4,300円
- 9位 菊地孝平 8,527万6,000円
- 10位 馬場貴也 8,400万6,000円
見事この年の賞金王に輝いた峰竜太選手の賞金の獲得総額は、2億292万4,000円でした。これは平凡なサラリーマン1人の生涯収入分(約2億円)を1年で稼いだことになります。
つまり、この時点でもう競艇選手を引退してしまったとしても生きていけるというわけです。
もしものぐさな性格である筆者が現時点で2億円を手に入れてしまったら、仕事はせずにその2億円を切り崩しながら生活をしていくことでしょう。
しかし、峰竜太選手は今もなお現役として競艇選手(ボートレーサー)を続けています。
峰竜太選手は、やはりそれだけ競艇(ボートレース)への思いが強いということでしょう。
前代未聞「5億円返還」フライング

峰竜太選手が賞金王に輝いた翌年の2019年、競艇(ボートレース)界でも前代未聞の事件が起こります。それは2019年8月27日、峰竜太選手が優勝候補として出場した、大村競艇場にて開催されたSGの第65回ボートレースメモリアルにて起こりました。
競艇(ボートレース)では、レースのスタート時においてフライングが発生した場合、その選手は失格となり、その選手に絡んだ舟券は全て払い戻しとなります。
そのため、フライングを起こした選手への罰則(ペナルティ)も非常に厳しいものとなっており、1回でもフライングを起こした選手には一定期間の出場停止処分が課され、1節(一つのレースの期間全体のこと)間に2回フライングをしてしまうと即日帰郷となります。
そして売り上げの高いSGやG1のレースでのフライングの場合、さらに罰則(ペナルティ)が強化されます。
SGの優勝戦でのフライングではSG(賞金王決定戦は除く)に1年間、G1とG2には半年間の出場停止、SGの準優勝戦でのフライングではSG(賞金王決定戦は除く)に4節、G1とG2には3ヶ月間の出場停止処分となります。
SGの第65回ボートレースメモリアル準優勝戦にて峰竜太選手らが3人同時に起こしてしまったフライングにより、そのレースの払い戻し金額は売上(5億2,071万2,700円)の99%を超える5億1823万9800円という前代未聞の金額でした。
そしてこのフライングによって、峰竜太選手・篠崎仁志選手・吉田拡郎選手らの3人はSGに4節(賞金王決定戦は除く)、G1とG2には3ヶ月間の出場停止処分となってしまいました。
SGでの初優勝以降、ノリに乗っていた峰竜太選手を襲った思わぬ災難による峰竜太選手本人の失望感も、相当なものであったことでしょう。
勝率は5年連続で最高
峰竜太選手の近年の勝率がこちらです。
- 2015年 8.59
- 2016年 8.07
- 2017年 8.36
- 2018年 8.25
- 2019年 8.74
SGでの優勝に苦労をしたり、フライングなどの災難も経験はしているものの、実は峰竜太選手の勝率は2015年から2019年までの5年間、連続して全競艇選手(ボートレーサー)の中で1位という驚異的な成績を誇っています。
競艇選手(ボートレーサー)としての最上位クラスである「A1」クラスに昇格をするために必要な平均勝率は6.2以上であり、勝率が7点台以上であればそのA1クラスの選手の中でもさらに上位に入るため、いかに峰竜太選手の勝率が驚くべき高さであるかが分かります。
さらにSGでは、2017年12月24日に住之江競艇場にて開催された第32回賞金王決定戦から、峰竜太選手がかのフライングを起こした2019年8月27日に大村競艇場にて開催された第65回ボートレースメモリアルまでの14開催連続での出場を果たしています。
そのため2019年の賞金王も当然狙えるほどの勢いでした。 本当に、あのフライングさえ起こしていなければ..と悔やまれます。
近年は億単位の獲得賞金額を連続

競艇の公式サイトにて近年の峰竜太選手の賞金の獲得金額を調べると、峰竜太選手の近年の勢いの凄さが分かります。
競艇選手(ボートレーサー)の平均年収は1600万円程度(公式サイトより2016年時点)のため、近年の億単位の金額は競艇選手(ボートレーサー)の中でもずば抜けた数字です。
- 2014年 4,209万2,000円
- 2015年 9,441万8,000円
- 2016年 5,655万6,540円
- 2017年 1億5,339万6,666円
- 2018年 2億292万4,000円
- 2019年 1億1,812万5,000円
一般人からすると年収が1000万円を超えることですら凄いことだというのに、年間で億単位の収入を連続で得るとなると、その感覚はもはや想像がつきません。
華麗なターンを度々披露
実は高校時代はヨット部に所属していた峰竜太選手は、その経験から研ぎ澄まされた水上での感覚を競艇においても存分に発揮しており、レースにおいて華麗なターンにより勝利を度々掴んでいることでも有名です。
中でも、スタートにおいて不利な3~6コースの艇が第1ターンマークにおいて外側から何艇かを追い抜き、先に旋回した艇の内側に切り込む「まくり差し」という非常に高度な技術を必要とする技も得意としており、トップクラスの勝率に繋がっています。
CMにて和田アキ子と共演

実は峰竜太選手は、2008年の競艇のCMにて歌手でありタレントの和田アキ子さんと共演を果たしています。
そのCMでは、和田アキ子さんが峰竜太選手の名前に対して「峰竜太!?」と食いつき、「なんか親近感湧くわ!」と思わず峰竜太選手を抱きしめる演出があります。このCMにより競艇選手(ボートレーサー)としての「峰竜太」の名前が全国に知れ渡ったのです。
そしてさらにこのCMの発表会では、和田アキ子さんが司会を務めるテレビ番組「アッコにおまかせ!」にて和田アキ子さんと普段共演をしている、俳優でありタレントの「峰竜太」さんも駆けつけ、W峰竜太としてのツーショットも実現をしました。
名前が「峰竜太」であるというだけでかなりの得をしていますね。これはラッキーです。
まとめ 峰竜太選手は今後が楽しみな期待の競艇選手(ボートレーサー)!!
元々優秀な能力を誇っていた峰竜太選手は、SGでの初優勝以降、もはや他の追随を許さぬほどにノリに乗っていることが分かります。
現在現役選手の中でもトップクラスの実力を誇る峰竜太選手の、嬉し涙でいっぱいの今後の競艇(ボートレース)人生に期待し、これからも峰竜太選手を応援していきましょう。

- よんぺる
- 生きる道を模索中の20代後半男。両親が競馬にハマっていることをきっかけにギャンブルに興味を持つ。競艇歴は2年。仕事をせずにお金を稼ぐことへの探求心は人一倍。好きな言葉は「まったり」「安堵」。
掲載の内容はあくまでもライター独自の見解であり、その正確性・再現性を当サイトでは保証いたしかねます。
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