【競艇】チルト角度について徹底解説!チルト角度によってレースにどう影響が出るのか?【ボートレース】
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競艇予想をしていると、よく「チルト◯度」という言葉を聞くと思います。
チルトが変わることで何かレースに影響が出るんだろうな〜と思っている方も多いかもしれませんが、しっかりと分析していないと何がなんやら?ということもあるでしょう。
そのため今回は、チルトとはなんなのか?チルトを変えることでレースはどう変わるのか?チルトが特徴的なレーサーをまとめて紹介します!
ボートレースの重要要素「チルト」とは何か
チルト角度(チルト角とよく言われます)とは「ボートにモーターを取り付ける角度」のことを指します! この角度が変わることで、ボートのスピードが出やすくなったり、安定しやすくなるメリットがあります。
つまり、レーサーはモーター取り付け角度を変えることで、好みの走り方に調整をしているわけですね。
この記事を読めば、君も今日からチルトマスターじゃ!
チルトの正式名称は「チルトアジャスター」
チルトの正式名称は「チルトアジャスター」といいます! チルトは「角度」、アジャストは「調整」という意味をもつ単語なので、角度を調整する部品ということですね。
この角度は「-0.5度 / 0度 / 0.5度 / 1.0度 / 1.5度 / 2.0度 / 2.5度 / 3.0度」の8段階に分けられておりますが、取り付けるボートによっては、例えば同じ-0.5度でも異なる角度になります。
そのため選手たちはその微々たる差を体感しつつ、自分が走りやすい角度に調整を行うのです。
ちなみに、チルト角度を変更するときは下記の流れで調整します。
- チルトの上にあるナットを緩める
- チルトロックのレバーを引く
- チルノアジャスターの角度を変える
- 再びナットを締める
詳しい情報はボートレーサーの平山智加選手がエンジンの取り扱い方法をYouTube上に動画をアップしています。
気になる方はご覧ください!(チルト角度の話は30:23から)
ちなみに、チルトを0.5度変えても実際の角度は2mm〜3mmしか変わらないそうです!
各競艇場のチルト調整可能角度
ボートレース場によってチルト角度の調整限度が異なります!
というのも、競艇場ごとの水面の狭さや荒れやすさによっては角度を上げることが危険な走行につながるためです。
以下が競艇場ごとの調整可能なチルトの角度です。
競艇場 | チルト角度 |
---|---|
桐生 | -0.5度 0度 0.5度 1.0度 |
戸田 | -0.5度 0度 0.5度 |
江戸川 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 |
平和島 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
多摩川 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
浜名湖 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 2.5度 3度 |
蒲郡 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
常滑 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
津 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
三国 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
びわこ | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 |
住之江 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 |
尼崎 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
鳴門 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
丸亀 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
児島 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
宮島 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
徳山 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 |
下関 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
若松 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 |
芦屋 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
福岡 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 |
唐津 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2度 3度 |
大村 | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 |
- チルトはボートにモーターをつける角度のことをさす
- チルトの正式名称はチルトアジャスターである
- チルトは-0.5度から0.5刻みで3度まであるが、競艇場によって調整限度がある
チルトの角度で走りはどう変わる?
では、次にチルト角度が変わるとボートの動きはどう変わっていくのかを解説します!
チルト角度を下げるとボートはどうなる?(限度-0.5度)
結論からいうとチルト角度を下げるとボートは安定するため「出足と回り足重視」となります!
チルト角度を下げるとボートと水面が平行に近づき、水面との接地面が大きくなるため、ボートの安定感が増すという仕組みです。
チルトが0.0度だと、ボートが水面と完全に並行になります。 -0.5度まで下げるとボートが水面に押し付けられる角度のイメージですね!
「チルトを下げる=水面との接地面が増えて安定する」これだけ覚えればわかりやすいのう
出足と回り足が重視されるということは、安定して初速が出やすく、ターンが回りやすいということです!
しかし、デメリットとしては水面との接地面が大きい(摩擦抵抗が大きい)ため、直線での最高速度の伸びに欠けます。
現在は、チルトを下げるのが主流となっており、プロデビューしたてのルーキーもSGに出場するような選手も基本的には-0.5度か0度で出走することが多いです!
やはり、安定感に特化させた方がレースで勝ちやすいのが理由でしょう。(事故を起こすとペナルティが大きいことも関係しているかもしれません)
チルト角度を上げるとボートはどうなる?(限度3.0度)
結論からいうとチルト角度を上げるとボートは「伸び足重視」となります!
チルト角度を上げるとボートが水面から浮き上がるようになり、水面との接地面が小さくなる(水面との摩擦抵抗が小さくなる)ため、ボートの最高速度が出やすくなるという仕組みです。
「チルトを上げる=水面との接地面が減って最高速度が出やすくなる」これだけ覚えましょう!
こちらのデメリットとしては、水面との接地面が少なくなり、ボートが不安定になります!
そのため、初速は出にくく、ターンも回りにくくなるため高い技術が必要になります。
チルトが上がる傾向にあるのは、第1ターンマークでまくりを仕掛けたいアウトコース艇です。
- チルトを下げると水面との接地面が増え安定感が増す(出足・回り足重視)
- チルトを上げると水面との接地面が減り最高速度が増す(伸び足重視)
- どちらもメリットデメリットがあるため、レース状況に合わせて調整を行う
チルト調整に特徴のある選手
最後に、チルト調整に特徴のある選手を数人紹介したいと思います!
生粋のアウト屋!「阿波勝哉」
- 【登録番号】3857
- 【生年月日】1973年4月18日
- 【身長】165cm
- 【体重】54kg
- 【血液型】AB型
- 【支部】東京
- 【出身地】東京都
- 【登録期】79期
- 【級別】A2級
チルト角度が高くなる傾向にあるアウト屋といえば真っ先に思い浮かぶのは阿波勝哉(あわ かつや)選手ではないでしょうか。
阿波選手は1号艇になっても6コースから出走するほどのアウト屋です!
直近出走した一般戦では10回の出走中全て6コースからの出走をしています。
エンジンは伸び重視、チルト角度も伸び重視の3.0度に調整し、6コースからのまくりを得意としています。
その独自の技術は非常に高く、過去に阿波選手と同じようにチルト3.0度で6コースから出走した選手もいましたが、その選手はターンできずに転覆という結果になったほど。
2012年4月からペラ制度が変わったことで成績が低迷しており、ここ5年はB級でしたが、2022年7月現在はA2級として活躍しています!
内でも外でもかかってこい!オールラウンダーの「菅 章哉」
- 【登録番号】4571
- 【生年月日】1998年7月2日
- 【身長】159cm
- 【体重】54kg
- 【血液型】B型
- 【支部】徳島
- 【出身地】徳島県
- 【登録期】105期
- 【級別】A2級
次に紹介するのは菅章哉(すが ふみや)選手です!
菅選手は生粋のアウト屋というわけではなく、どのコースからもオールラウンドに攻めることができます。
基本的には出走する枠順に合わせてチルトを調整し、それに合わせてプロペラを仕上げる、高い調整力が持ち味です。
とはいえ、SGクラスのレースでも時によっては自らアウトコースに行き、チルト3.0度での豪快なまくりを見せてくれることもあります。
直近では、2022年5月26日のSGボートレースオールスター・3日目8Rでは、2号艇6コースからの1着を飾りました。
ちなみにこの勝利がSGでの初勝利となっています!
そのほかのアウト屋はどんな人がいる?
アウトコースを主戦場として出ている選手は少ないですが、ほかには以下のような方々がいます。
- 小川 晃司:最年長のアウト屋
- 澤 大介:すでにアウト屋は引退宣言している
- 盛本 真輔:現在はアウト屋をやめている
- 能登屋 亮一:引退
- 吉岡 修:引退
- 向 義行:引退
- 後藤 道也:引退
近年のボートレースはよりインコースが有利な制度になっているため、自らアウト屋になる選手は少ないです。
それどころか、アウト屋として勝てなくなったことで、アウト屋を引退する選手もいます。
2012年に持ちペラ制が廃止されたあたりから徐々に勢いがなくなっていますが、ルールには逆らえないですね・・・。
昔のあの迫力のあるレースがなかなか見られないのは残念じゃな。
- 生粋のアウト屋・阿波勝哉選手がA2級に復帰し、今後のレースに期待がかかる!
- オールラウンダーの菅章哉選手は6コースからのチルト3.0まくりもできる!
- ルールがイン有利となっているため、現在アウト屋の選手は少ない
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さて、ここまでチルトに関して解説してきましたが、皆さんは競艇で稼げていますか?
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まとめ:チルト角度は下げると安定し、上げると最高速度が増す!主流は-0.5度!
- チルトはボートにモーターを取り付ける角度のことで、正式名称は「チルトアジャスター」
- チルトは-0.5から3.0まであり、競艇場によって調整可能角度は異なる
- チルトは下げると安定感が増し、上げると最高速度が増す
- チルトに特徴のある選手といえば、阿波勝哉選手や菅章哉選手
- 現在はイン有利のルールのためアウト屋は少ない
レーサーはモーター調整でチルト角度を変えることで、自身の走りやすい形にします。
チルト角度によって、下げると出足・回り足重視となり、上げると伸び足重視となります。
そのため、6コースからまくりたい時にチルト3.0になりやすい傾向がありますが、高いターン技術がないと旋回時に転覆してしまう恐れもある諸刃の剣です!
そのため、現在はルーキーも成績上位の選手もチルト角は-0.5が主流となっています。
ただ、現在も迫力のあるレースを見せてくれるチルト3.0のアウト屋もいるため、気になる方は阿波勝哉選手のようなアウト屋をレースで追ってみると良いでしょう!
以上、チルト角度に関してのコラムでした。
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競艇道場
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