2019年は2度の完全優勝を達成!ストイックな体重制限で躍進中の「白井英治(しらい・えいじ)」選手の実力とは?
作成2020年5月22日

巧みなハンドル捌きによる鋭角的なターンを得意とすることから「関門のホワイトシャーク」と呼ばれる白井英治選手。
SG常連ながらも幾度も優勝を逃し「無冠の帝王」と呼ばれた時期もありましたが、ボートレースの最低体重制限ギリギリ51kgまで体重を落とす体重制限によって近年は着実に勝利を掴んでいます。
今回はそんなストイックな白井英治選手について紹介していきます!
白井英治(しらい・えいじ)選手プロフィール
- 生年月日:1976年10月15日
- デビュー:1997年5月
- 身長:174cm
- 体重:55kg
- 血液型:O型
- 出身地:山口県美祢市
- 支部:山口
- 登録期:80期
- 登録番:3897
- 級別:A1級
白井英治選手は1976年10月15日生まれの43歳、山口県美祢市出身で山口支部所属のA1級選手です。
父親に競艇場へ連れて行かれていた影響で小学生の頃から競艇選手を目指しており、 高校卒業後本栖研修所を受験するも4度不合格となり5度目にして合格しました(1度目は学科、2度目は減量による血圧、3・4度目は身長オーバーで不合格)。
1997年5月にデビューした80期生で師匠は今村豊選手、同期には平田忠則選手、香川素子選手、鎌田義選手などがいます。
白井英治選手のボートレーサーとしての実績とは?

2001年の常滑第48回全日本選手権や2010年浜名湖第37回オールスターなど記念級レースやSGにも常連として参戦し幾度も優勝戦に進出するものの、優勝を逃すことが続き「無冠の帝王」と呼ばれていました。
しかし2014年ボートレースメモリアルにおいてコンマ00のタッチスタートからまくりを決めSG初優勝を勝ち取りました。
そして2018年には地元山口県のボートレース徳山において開催されたグランドチャンピオン決定戦でSGV2を達成。
このとき規定ギリギリの51kgまで減量して挑んだという話は有名です。
SG優勝回数は2回!過酷な減量にも耐え切った
- 2014年8月31日 第60回モーターボート記念
- 2018年6月24日 第28回グランドチャンピオン決定戦
白井英治選手は高身長の174cmで適正体重は66kgということから考えると相当ハードな減量だったはず。
5度目の挑戦にして研修所に合格したことといい、諦めず努力する真面目な性格がよく解るエピソードです。
またSGでの優勝回数こそ多くはないものの完全優勝回数は通算7回、特に2019年には10月と11月に2回の完全優勝を果たすという強さを見せています。
2020年5月15日現在の獲得賞金ランキングでも4位と昨年の通年ランキング6位から更に順位を上げてきており、目が離せない選手のひとりです。
白井英治選手の獲得賞金は?
- 2015年(平成27年) 58位 3710万9000円
- 2016年(平成28年) 15位 6779万80円
- 2017年(平成29年) 5位 1億1072万2000円
- 2018年(平成30年) 3位 1億2640万1000円
- 2019年(令和元年)6位 白井英治 1億1945万7000円
2015年は58位、2016年は15位で1億に届いていませんでしたが、51kgへの減量によって成績を上げた2017年からは毎年1億円台となっています。
2017年の賞金王は2位に6000万近い差をつけ2億円1224万1000円を獲得した桐生順平選手。
白井英治選手は1億1072万2000円で5位でした。
SGV2を達成した2018年は直近5年で最高位の3位。
この年は2015年から5年連続で勝率1位をキープしている峰竜太選手が賞金王でした。
2019年はただ一人2億越えを達成した石野貴之選手が賞金王を獲得。
SG、G1、G2での優勝を逃した白井英治選手は昨年の3位からは順位を落としましたがそれでも賞金1億越えで6位と健闘しているのはさすがです。
2020年5月時点での白井英治選手の獲得賞金は3597万4000円でランキング4位に入っています。
1位は6778万4932円の吉川元浩選手。
2位は4574万円の峰竜太選手、3位には3739万5000円の瓜生正義選手が続いています。
白井英治選手が今年はどこまで成績を伸ばすことができるのか注目です。
2017年獲得賞金ランキング
- 1位 桐生順平 2億1224万1000円
- 2位 峰竜太 1億5339万6666円
- 3位 井口佳典 1億3365万3000円
- 4位 石野貴之 1億2677万9000円
- 5位 白井英治 1億1072万2000円
- 6位 寺田祥 1億956万7000円
2018年獲得賞金ランキング
- 1位 峰竜太 2億292万4000円
- 2位 毒島誠 1億9277万2500円
- 3位 白井英治 1億264万1000円
- 4位 井口佳典 1億1625万7800円
- 5位 岡崎恭裕 8721万7000円
- 6位 桐生順平 8671万959円
2019年獲得賞金ランキング
- 1位 石野貴之 2億2564万2666円
- 2位 毒島誠 1億7941万9000円
- 3位 吉川元浩 1億6189万6000円
- 4位 桐生順平 1億4964万1000円
- 5位 瓜生正義 1億2461万5000円
- 6位 白井英治 1億1945万7000円
2020年獲得賞金ランキング
- 1位吉川元浩 6778万4932円
- 2位峰竜太 45743万円
- 3位瓜生正義 3739万5000円
- 4位白井英治 3597万4000円
- 5位松井繁 3576万円
- 6位石野貴之 3470万2000円
白井英治選手のレースの特徴は?
白井英治選手の性格や素顔とは?

白井英治選手のインタビュー記事やニュースで取り上げられているコメントを読んでいて強く感じるのは真面目さと情に厚い性格です。
先ほども触れた体重制限に関しても普段から食事は1日1食、レース当日も必要最低限の栄養補給以外はほとんど何も口にしないという徹底ぶりの一方で 「最低体重に近づけることは真摯にレースに向き合うための最低限の準備。51kgという体重は”レースに本気で向き合っている”という自分のスタンスの表明でもある」と謙虚に語っています。
悲願の初優勝を果たした2014年のボートレースメモリアルに関しても 「一般戦で優勝したときと変わらない感じだった。
でも今村さんが走ってきてくれて本当に嬉しかった」 「その後もあまり実感はなかったけど、電報や花束などがたくさん届き多くの人に祝福していただいたことで実感が湧いてきた」 と語っており、自分自身の勝利よりも師匠やファンが喜んでくれたことに喜びを感じている情の深い人柄が伝わってきます。
プライベートではデビュー2年後に幼馴染みの女性と結婚し、5人のお子さんがいるそうです。
白井選手がレースで優勝できるよう子ども達は神棚に祈っているという微笑ましいエピソードから仲の良い家族であることが窺い知れます。
趣味は麻雀で、各界の著名人を集めた「麻雀トライアスロン雀豪決定戦」にも参加するほどの愛好家のようです。
まとめ:「無冠の帝王」の雪辱を見事に晴らした白井英治(しらい・えいじ)選手の次の戦いは賞金王か
デビューから17年目にして白井英治選手が悲願のS G初優勝を勝ち取るまでにはS G出場回数68回、優勝戦出場回数14回にして優勝を逃し続けるという苦しい時代がありました。
しかし白井英治選手は「自分でも何で獲れないのかなと思うことはあったけど、それがプレッシャーになることはなかった。
優勝するには欠けているところがあったんですよ」と冷静に語っています。
どんな逆境でも腐ることも諦めることもなく努力を続けてきちんと結果も出すその姿はボートレーサーとしてだけでなく人間としてとても魅力的で、見習うべきところの多い素晴らしい人間性の持ち主だと思います。
近年は高い勝率をキープするとともに賞金ランキングでも常に上位に食い込んでいる白井英治選手。
「賞金王の歴史に白井英治の名を刻みます」という白井選手自身の宣言が現実となる日を楽しみに応援していきたいです!