競艇の「即日帰郷」とは?即刻帰郷と途中帰郷との違いや選手へのデメリットなど完全解説
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みなさんは競艇における「即日帰郷」を知っていますか?
即日帰郷は、レース中に行った良くない行為に対してのペナルティとして「節間の途中で地元へ帰らされること」です。
- 何をすると即日帰郷となるのか?
- 即日帰郷によるデメリットはなにか?
- 即刻帰郷・途中帰郷との違いはなにか?
即日帰郷って聞いたことはあるんだけど、うまく説明できないんだよね〜。という方はぜひこの記事を読んで「即日帰郷マスター」になって帰ってくださいね!
それじゃあ、いってみよ〜♪
競艇の即日帰郷とは何か?
競艇における即日帰郷とは、レース中に行った行為に対してのペナルティとして「節間の途中で地元へ帰らされること」です。
レースは通常4日間〜6日間で行われますが、即日帰郷になった場合は、翌日以降に出走予定のレースがあったとしても途中で帰宅することになります。
ただし、即日帰郷を言い渡された日の予定レースには出場できます。
それでは、具体的にどのようなことをすると即日帰郷になるのか?即日帰郷は選手への影響はあるのか?などなどを見ていきましょう!
即日帰郷となる条件はなに?
即日帰郷となる条件は、以下の4つです。
- 前検(前日検査)の不合格・遅刻
- 同節中に2度のフライング・出遅れ
- 同節中に2度の失格
- 同節中に3度の不良航法・待機行動違反
前検(前日検査)の不合格・遅刻
1つめは前検日で不合格・遅刻した場合です。
前検(前日検査)とは、安心・安全にレースを行うために、レース初日の前日に検査を行うことです。
ここでは、私物検査や身体検査、ボート・モーターの抽選などを行います。
この前検日にて、以下のように規定を破ってしまった場合は即日帰郷となります。
- 身体検査にて規定値以上・以下の数値となる
- 選手登録票を忘れる
- 遅刻する
- その他規定に違反する
遅刻に関しては、ただ即刻帰郷になるだけではなく、今後一定期間レースに参加できなくなることや、1年間にわたりSG・PG1へも出場できなくなります。
えぇ〜!遅刻にはこんなに厳しいんだね〜!結構遅刻しそうな人もいそうなイメージだけど…(笑)
選手責任外での前検不合格であれば問題ナシ
選手責任外の前検不合格は例外扱いです。
たとえば、以下のようなものが当てはまります。
- 責任外のトラブル
- 体調不良
- 天候による交通機関の乱れ など
同節中に2度のスタート事故(フライング・出遅れ)
2つめは同一の節間で2度のスタート事故を起こした場合です。
スタート事故とはフライング・出遅れを指します。
競艇は、規定の時間から1秒以内にスタートすることがルールですが、その時間よりも0.1秒でも早ければフライング、逆に1秒以上遅れてしまうと出遅れとなります。
フライング・出遅れは結構重い罰だもんね〜
スタート事故を起こすことで、フライング艇が関わる舟券は払い戻しとなるため、運営にとっても売り上げが大幅に減ることにつながります。
そのため、フライング休みに加え、このようなペナルティが用意されています。
非常識なフライングは1発で即日帰郷?
スタートするべき時間よりも、0.05秒以上速くスタートした場合は、「非常識なフライング」という扱いになります。
2022年4月30日までは、非常識なフライングを行うと一発で即日帰郷という規定が課されていました。
しかし、2022年5月1日より「即日帰郷」というルールから「フライング休みが5日間増える」というペナルティへ変更されました。
ただし、普通のスタート事故には数えられるため、非常識なフライングの後に同節間でスタート事故を起こすと即日帰郷となるためご注意を!
即日帰郷の原因は、スタート事故が一番多いようじゃぞ。
同節中に2度の失格行為
3つめは同節中に2度の失格行為を行った場合です
スタート事故と同じように、2度で即日帰郷扱いとなります。
失格の種類は以下のようなものが代表的です。
- 【周回方向・周回数の誤認】
周回方向や周回数を間違えてしまう - 【タイムオーバー】
1着艇がゴールして30秒以内にゴールできない - 【危険な転舵】
危険を及ぼすターンを行う - 【転覆・沈没・落水】
ボートが航行不能になる - 【緊急避譲義務違反】
緊急事態が発生した状態で道を譲らない - 【救助作業妨害】
事故が発生した時のルールを守らない - 【妨害失格】
他艇を転覆・落水させる - 【航路指示灯違反】
航路指示に従わない
同節中に3度の不良航法・待機行動違反
4つめは不良航法・待機行動違反を3度行った場合です。
不良航法とは?
不良航法とは、他の艇に迷惑をかけるような航法のことですが、大きく「追い抜き違反」と「斜行違反」のふたつ。
「追い抜き違反」のルールは、後続艇が先行艇を抜くときは、右側から抜かなければならないというものです。
ただし、差しのように内側から追い抜く場合もあるため、安全な間隔があるのであれば違反とはなりません。
「斜行違反」のルールは、先行艇や後続艇が進路変更をしたときに、それを邪魔するような動きをしてはならないというものです。
これらが主な不良航法なんだね〜!
そのほかにも、悪質なダンプ(他艇にぶつかりターンの内側を確保すること)も不良航法としてみられる場合があります。
待機行動違反とは?
待機行動違反について、そもそも待機行動というのはピットから離れてスタートするまでの時間を指します。
その間で、他の艇に迷惑をかけるようなことをしてはいけないということですが、具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 【適正な間隔】
- 【追突等】
追突や失速して他艇に不利益を生じさせること - 【転舵】
進路を変えて他艇の邪魔をすること - 【右転舵】
低速航走中に右転舵すること - 【ターンマークへの接触】
深インにならないようにターンマークに接触すること - 【モーター停止】
深インにならないように故意にモーターを停止すること - 【割り込み】
他艇が見透かし線を通った後に内側に割り込むこと - 【逆航走】
ボートをスタート方向に向けた後に女装距離のためにスタートラインと逆方向へ航走すること
細かいところは本記事では割愛しますが、このような待機行動違反を3つ行うと即日帰郷となります。
- 【即日帰郷となる条件】
- 前検(前日検査)の不合格・遅刻
- 同節中に2度のフライング・出遅れ
- 同節中に2度の失格
- 同節中に3度の不良航法・待機行動違反
即刻帰郷・途中帰郷との違いはなに?
即刻帰郷と似た言葉で「即刻帰郷」「途中帰郷」というものがあります。
即刻帰郷とは?
即刻帰郷は文字通りすぐに帰郷しなければなりません。
即日帰郷であれば、下された後に当日中に出走予定があれば、そこでレースを行ってから帰郷ですが、即刻帰郷の場合は、その日の出走予定レースも走らず帰郷する必要があります。
なるほどね〜、その日中か、そのとき即刻か、の違いだね!
途中帰郷とは?
途中帰郷は罰則関係なく選手都合で帰郷することを指します。
体調不良や家庭の事情などが主な理由です。
即日帰郷・即刻帰郷とは異なり、ペナルティではないことを覚えておきたいですね。
即日帰郷による選手への影響
では、即日帰郷となった選手にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
- 収入が減少する
- 級別審査に関わる
出走数が減り収入が減少する
競艇選手は、基本的にレースの賞金を収入としています。
即日帰郷になった場合、その節間で得られるはずだった賞金が得られないため、収入の減少に直結します。
レースの賞金は、一般戦であれば3着〜1着で約4万円〜約11万円程度です。
予選の4着以下は賞金は出ませんが、完走手当ては支給されます。
優勝戦になればさらに賞金は上がり、ここでの収入を目当てにしている人は多いでしょう。
走ることで稼ぐ職業だからね〜。走れないとそりゃお金はもらえないよねぇ。
詳しくはこちらも参考になるぞい!
出走数が減り級別審査に関わる
級別ごとに必要な最低出走回数が決められており、出走数が減ると級別が降級する可能性があります。
級別ごとの最低出走回数は以下のとおり。
- A1級:90回以上
- A2級:70回以上
- B1級:50回以上
この出走数を満たせなかった場合は、成績がどれだけ高かろうと降格となります。
さらに、降級となれば級別によって走れるレースの回数やグレードも変わってくるため、ここでも収入が下がる可能性がありますね。
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即日帰郷に関するQ&A
- 【即日帰郷とはどういう意味?】
即日帰郷とは、特定のレースで払い戻されたお金を次のレースの軍資金に当てる賭け方
- 【即刻帰郷と途中帰郷の違いは?】
即日帰郷はその日のうちに帰らされる罰則。同日の出走予定レースは行う。
即刻帰郷はその場で帰らされる罰則。同日の出走予定レースは行えない。
途中帰郷は罰則ではなく、本人都合で節間途中に帰郷すること。
- 【競艇でフライングすると即刻帰郷?】
フライングは2度行うと即日帰郷となる。
2022年4月30日までは非常識なフライングで一発で即日帰郷だったが、2022年5月1日からは規制が緩められ2度まで許されるようになった。
その代わり、フライング休みが5日追加される。
稼ぎたいなら競艇予想サイトを使うべし!
さて、ここまで即日帰郷について解説してきましたが、皆さんは競艇で稼げていますか?
じつは、実際のところ「初心者が競艇で稼ぐのはかなり難しい」です。
「予想を当てて楽しむ」「小銭を稼ぐ」程度であれば先ほどまでの説明で十分ですが、稼ぐためにはやはりプロの知識や経験が必要とされます。
まあ、ギャンブルをやる人は大体がトータルマイナスじゃからな…
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まとめ:即日帰郷や即刻帰郷は重大なペナルティ!途中帰郷は本人都合
- 競艇の即日帰郷とはその日のうちに地元へ帰らされる罰則
- 即刻帰郷は即時帰宅の罰則で、途中帰宅は本人都合の帰郷
- 即日帰郷の原因は前日検査の不合格やスタート事故、失格行為、不良航法など
- 即日帰郷となると収入が減ったり級別が下がる恐れがある
今回は、即日帰郷についてまとめました!
即日帰郷は運営側や他の艇に対して迷惑をかけたことに対する罰則であり、喜ばしいものではありません。
さらに、即日帰郷を受けた選手は収入が下がったり級別が下がったりと、大きな影響を受けるため、できる限り避けたい罰則でしょう。
即刻帰郷と途中帰郷との違いも改めて覚えておきましょうね!
これらを覚えておけばみんなも即日帰郷マスターだから、いつでも説明できるね〜♪
- めがね
- データだけを信じる競艇LOVER。自分の経験則でものを考えると考え方がブレてしまうため、これまでの競艇の歴史で証明されたデータを絶対視している。好きなことは出走表を眺め続けることと、競艇場の現地調査。
- 当記事はあくまでも執筆者個人の経験に基づく検証で、当サイトはその正確性・再現性を保証は致しません。競艇予想サイトをご利用の際はご自身の判断でお願いいたします。