競艇の「フライング」とは?罰則やフライングを予想に活かす方法など徹底解説

競艇の「フライング」とは?罰則やフライングを予想に活かす方法など徹底解説

みなさんは競艇における「フライング」を知っていますか?

競艇におけるフライングとは、スタートを早めに切ってしまう反則みたいなものです。

  • フライングは具体的にどんなルールなのか?
  • これが起こると選手・運営・舟券予想はどれくらい困るのか?
  • 予想に役立たせるためにはどうすれば良いのか?

本記事では上記のようなフライングに関するさまざまな情報について解説していきます!

「フライングってなんとなくはわかるけど説明できないんだよね〜。」「フライングについて知ったら何か役に立つの?」という方には目から鱗の情報もあるかも!

ぜひ最後まで見てね〜♪

競艇のフライングとは?

競艇のフライングとは何か

そもそも、競艇におけるスタートは「フライングスタート方式」と呼ばれるもので、大時計が0秒〜1秒を指している間にスタートしなければいけないというルールです。

その0秒を指す前にスタートを切ってしまった選手は「フライング」としてスタート事故を起こした扱いとなります。

フライングを起こすことで、運営や競艇選手、予想をする人にも影響が及ぶため非常に悪質な事故として扱われています。

全艇がフライングしてしまうようなケースもあるぞい!

今回はそのフライングについて各方面への影響や予想に役立つ方法などを解説します。

非常識なフライングとは何か

フライングのなかでも「非常識なフライング」というものがあります。

本来は0.01秒でも早くスタートしてしまうとフライングとなりますが、「0.05秒」以上早いフライングの場合は、さらに悪質なフライングということで「非常識なフライング」とされます。

これは、フライングよりも罰則が重く、与えられるペナルティは以下の6つです。

  • フライング休み(通常+5日間)
  • 事故点加算
  • 罰金
  • 賞典除外
  • 即日帰郷
  • 選出除外

えぇ〜!0.05秒でも非常識って、、、そんなぁ〜、、

  • フライングは大時計が0秒を指す前にスタートラインを切ってしまうこと
  • フライングを行うとペナルティがある
  • 0.05秒以上早い場合は「非常識なフライング」とみなされ、罰則も重くなる

フライングによる選手への罰則・ペナルティは?

競艇のフライングにおける選手への罰則

ここからはフライングによる選手への影響について、罰則や罰金などをチェックしていきましょう!

フライング休みが30日〜180日追加される

競艇のフライングにおける選手への罰則

フライングをすると強制的に休みを取らされることになります。

また、同じ期のうちに2度以上フライングを行うと、それに合わせて雪だるま式に休みが増えることに!

具体的にはこんな感じで増えていくぞい

回数追加される休み日数合計休み日数
1回目30日30日
2回目60日90日
3回目90日180日
4回目180日360日

4回目のフライングともなると、なんと合計360日休まなければならないということで、年間の収入がなくなりますね!

選手はレースに出ることで収入を得るわけですから、収入源がなくなりバイトをするレーサーもいます。

事故点数が20点〜30点加算される

事故点が加算される

フライングをすると事故点が加算されます。

予選〜準優勝戦では20点、優勝戦では30点の加算となり、かなりの痛手と言えるでしょう。

事故点はその期のうちの「事故点/出走回数」で割り出すことができ、これが0.7以上を超えると強制的にB2へ降格となってしまいます。

降格の詳しい話はこちらから確認してねっ♪

6万円以上の罰金は支払う

罰金を支払う

あまり知られていない事実ですが、じつはフライングをすると罰金を支払わなければなりません。

罰金の額は以下のとおり。

  • 1回目のフライング:6万円
  • 2回目のフライング:10万円
  • 3回目のフライング:10万円

ボートレーサーであれば、B2でも平均500万円程度はもらえると言われているので、そこまで痛手にはならなさそうですね!

競艇選手の収入事情についてはこちらをチェックじゃ!

賞典除外を宣告される

賞典除外を宣告される

フライングをした時点で即、賞典除外となります。

賞典除外とは、簡単にいうと準優勝戦や優勝戦に出れなくなるということですね!

どれだけ好成績を収めようと準優勝戦以上には上がれません。

そのため「その節で成績を上げること」よりも「同節間でフライングしないこと」に重きを置いた走りになるため、フライング以降の好成績は望みにくいでしょう。

即日帰郷・即刻帰郷を宣告される

即日帰郷を宣告される

同節中に2度のフライングを行うと即日帰郷となります。

即日帰郷とは節の途中で強制的に地元へ帰らされることで、その節のレースには出場できません。

レースへの出走回数に響くため、収入や級別審査に関わる重要な項目じゃな!

ちなみに、2022年4月までは非常識なフライングの場合は1度目で即日帰郷という規定が課されていました。

しかし、2022年5月からは罰則が改正され、現在の罰則は通常フライングの罰則に加えて「フライング休みが通常+5日間」です。

な〜んだ、罰則は強化されたわけじゃないっぽいねぇ〜♪

G2・G1・SGの選出除外となる

重賞レースの選出除外

G2・G1・SGの重賞レースにおける準優勝戦・優勝戦でフライングを行うと、今後の重賞レースへの選出除外がなされます。

具体的な選出除外期間は以下のとおりです。

レースSGの選出除外期間G1・G2の選出除外期間
G1・G2の準優勝戦-3ヶ月
G1・G2の優勝戦-6ヶ月
SGの準優勝戦6ヶ月3ヶ月
SGの優勝戦1年6ヶ月

運営側からすると、重賞レースの優勝戦は売上が上がるレースのため「できる限りフライングで舟券を返還はさせたくない」という思いがあり、この罰則を抑止力として働かせているのでしょう。

選手目線では、優勝戦だからこそトップスタートを切って走りたいですが、いつもより厳しい罰則が待っているため、相当シビアな戦いであることが伺えますね。

【番外編1】フライングを4回行うと実質引退?

フライングを4回行うと、実質引退となります。

4回フライングを行うと休みは合計360日であり、さらには引退勧告がなされます。

あくまで勧告のため、拒否することも可能ですが、施工者側もここまでフライングをする(売上を飛ばす)選手を呼びたいとは思わないでしょう。

【番外編2】碧南訓練所にて2泊3日の訓練が待ち受けている!?

1回目のフライングから90日以内に2回目のフライングを行った場合、強制的に訓練所へ行かなければなりません。

愛知県にある「碧南訓練所」で2泊3日の訓練をさせられます。

交通費は出るようですが、宿泊費は自費のようです。

何より「その2泊3日が時間の無駄であり嫌だ」と思っている選手もいるようですね!

  • フライング休みが30日〜180日追加される
  • 事故点数が20点〜30点加算される
  • 6万円以上の罰金は支払う
  • 賞典除外を宣告される
  • 即日帰郷・即刻帰郷を宣告される
  • G2・G1・SGの選出除外となる
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フライングが舟券に与える影響とは?

競艇のフライングが舟券に与える影響

ここまでは、フライングが選手に与える影響について確認しましたが、ここからはフライングが舟券に与える影響をチェックしていきましょう!

関連舟券の返還が行われる

舟券代の返還

フライング艇を購入していた場合、その買い目は全て払い戻しされるので安心してください。

購入者からすると「何やってんだよ!」と思うことはあれど、実際に損することはないわけですね!

フライング艇に関する買い目が返還されることから、競艇場の売上も減ってしまうため、ペナルティが設けられているのです。

また、そのなかでもSGの優勝戦ともなれば売上も期待されます。

2019年のボートレースメモリアルの準優勝選では、1号艇・峰竜太、3号艇・篠崎仁志、4号艇・吉田拡郎が揃ってフライングとなり、5億1,823万9,800円の返還となりました。

これは売上の99.5%だったようじゃから、競艇場からすると大きな痛手じゃな…!

オッズが変動する

オッズが変動する

フライングが起こるとオッズが変動します。

例えば、1号艇がフライングとなったとき、1号艇を含む3連単の売上が返還されるわけですね。

そして、払戻金は券種(3連単や2連単など)ごとの売上で決まるため、3連単の売上が減少したことでオッズも下がるという仕組み!

フライングがでなければ100倍以上だったのに、その後60倍になっている」ということも多々あるでしょう。

でも、フライングがなかったらきっと当たらなかっただろうし、仕方ないよねぇ〜!

5艇以上がフライングするとレースが不成立になる

レースが不成立となる

1レースのうち、5艇以上がフライングを行うとそのレースは不成立となります。

厳密にいうと、券種によって不成立となる艇の数は異なり、以下の通りです。

  • 【単勝】5艇フライングで不成立
  • 【2連単】5艇
  • 【複勝】4艇
  • 【2連複】4艇
  • 【拡連複】4艇
  • 【3連単】4艇
  • 【3連複】3艇

3連単を例にとると、もし3艇がフライングしたとしても残り3艇で当たるかどうかはわからないため、4艇フライングしない限り続行します。

しかし、3連複の場合は3艇フライングした時点で残りの3艇が勝つことは必至。つまり外れる人がいなくなってしまうわけだからオッズがおかしくなってしまうわけですね。

そして、5艇以上フライングした場合は全ての舟券が機能しなくなるため不成立となります。

  • 関連舟券の返還が行われる
  • オッズが変動する
  • 5艇以上がフライングするとレースが不成立になる

フライングを予想に活かす方法とは

競艇のフライングを予想に活かす方法

ここまでは、フライングが選手と舟券に与える影響について記載しました。

ここからは、実際にフライングを舟券予想に生かす方法を解説していきます!

スタート展示でのフライングは問題なし!

スタート展示のフライングは気にしない

スタート展示でフライングする艇をよく見かけませんか?

そのときに「あっ、この選手Fしたじゃん!」と思う方もいるかもしれませんが、あれは全く気にせず問題ありません。

選手たちはスタート展示で完全にスタートを合わせようとはしていません。

スタート展示でモーターの調子をチェックしているため、フライングをした場合は心配どころかモーターの調子が良いと捉えられるでしょう!

逆に、出遅れをした選手のモーターはよくない傾向にあるため注意が必要です。

フライング1回目の選手は様子見を行う

フライングの1回目は様子見

予想をするうえで、1回フライングを行ったからといって見限る必要はありません。

選手によってレースが消極的になるフライングの数は異なるためです。

1回目で「ヤバい…もうフライングしないように安全にしなきゃ」となる選手もいれば、1回目では「まだまだ大丈夫!フライングは2回しちゃってから注意すればOK!」という選手もいます。

そのため、フライング持ちだからといって1着にならないわけではないので要注意です!

フライング2回目の選手は予想を避ける

フライングの2回目の選手は予想を避ける

先ほど、1回目のフライング後は様子見と言いましたが、2回目のフライング後は流石にほとんどの選手が消極的なレース運びとなります。

3回目のフライングともなると半年間レースに出られないことになり、収入が全くなくなるうえにブランクの影響も受けます。

選手にとっては最も避けたい事態でしょう。

私だったらビビりまくって逆に出遅れになっちゃうかも…

そのため、フライング2回の選手がいる場合は買い目から避けるか、レース自体を避けると良いです。

それでも予想が当たらない場合はこちら

競艇予想サイトで稼ぐ

ここまでフライングについて説明しました!

フライングに関連した勝ち方を理解することで的中率は間違いなく上がりますが、正直にいうと「初心者が競艇で稼ぐのはかなり難しい」です。

「予想を当てて楽しむ」「小銭を稼ぐ」程度であれば先ほどまでの説明で十分ですが、稼ぐためにはやはりプロの知識や経験が必要とされます。

まあ、ギャンブルをやる人は大体がトータルマイナスじゃからな…

ただ、「本気で競艇で稼ぎたい」「人生を競艇にかけている!」

そんな方におすすめしたいのが競艇予想サイトです。

競艇予想サイトは、簡単にいえば競艇のプロが無料・有料で予想をしてくれるサービス!

多くのサイトが無料登録でき、無料予想も提供しています。

私はプロの無料予想を参考にしながら、自分なりに予想を組み立ててるよ♪

ただしデメリットとして、予想サイトには悪質な予想サイトがあるため、気をつけてください!

もし興味のある方は、我々が過去160を超える競艇予想サイトを検証した結果、数年間を経て厳選したこちらの「おすすめ競艇予想サイト」からチェックすることをおすすめします。

舟研おすすめの競艇予想サイト
  • 競艇で稼ぐなら予想サイトを使うのがベター
  • 悪質な詐欺サイトもあるため要注意
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まとめ:フライングは罰則の重いシビアなスタート事故!

まとめ

今回はフライングについてまとめました。

  • フライングは0.01秒でもスタートを早く切ることであり、0.05秒以上早いと非常識なフライングと認定される
  • ペナルティは「強制休暇・事故点加算・罰金・賞典除外・選出除外・即日帰郷(2回目)」
  • 舟券への影響は「舟券代の返還・オッズ変動・レース不成立」
  • 予想に活かす方法は「展示のFは気にしない・F2回目の選手は狙わない・競艇予想サイトを使う」

フライングについて詳しく解説してきましたが、スタートを0.01秒でも早まると事故扱いとなる非常にシビアな規定でしたね。

加えて、フライングをしてしまうと相当なペナルティがあるわけですから、競艇の難しさ・厳しさが伺えます。

ちょっと選手がかわいそうなレベルだよね〜…。

まあ、とはいえ競艇場が売上を上げるからこそ選手にも膨大な賞金を与えられるわけですから。

そう考えると、今後も競艇場と選手というのはWin-Winの関係を築かなければなりませんね。

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めがね
めがね
データだけを信じる競艇LOVER。自分の経験則でものを考えると考え方がブレてしまうため、これまでの競艇の歴史で証明されたデータを絶対視している。好きなことは出走表を眺め続けることと、競艇場の現地調査。
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